ヒプノセラピーとは
ヒプノセラピーは、人を催眠状態にすることで隠れている潜在意識を引き出し、自分の本当の感情を見つめ直してこれからの生活に生かしていく心理療法です。
人には潜在意識の他に「顕在意識」というものがあり、普段はこちらのほうが優位に働いています。ヒプノセラピーでは特別な知識を身に付けたセラピストがあなたの潜在意識に働きかけ、潜在意識に協力してもらうお手伝いをさせていただきます。
潜在意識の持つすごいパワー
私たち人間の「意識」は、顕在意識10%に対して潜在意識は90%であるといわれてきましたが、スタンフォード大学による最近の研究では、顕在意識は5%しか働いていなくて、残りの95%は潜在意識であるという結果が出ています。つまり、私たちが普段「自分の意思や感情である」と認識しているものは、氷山の一角でしかないということなのです。
そして、顕在意識が理性や理論・短期記憶を受け持つのに対して、潜在意識は心の奥のもっと深い場所で感情や感性・感覚を受け持っています。また、潜在意識の中には自分がそれまで経験してきた多くのことが記憶として残されているので、ヒプノセラピーによってその時の感情と再会を果たすことにより、今まで気づかなかったつらい感情を見つめ直して整理することも可能なのです。
潜在意識はこのようにあなた自身をもっと幸せにするためのサポートをしてくれます。少し勇気が必要かもしれませんが、今よりもっと豊かな人生を作っていくためのきっかけとして、ヒプノセラピーを受けることはとても意味のあることです。
催眠状態は、日常生活の中でも訪れている
仕事中や電車に乗っている時など、疲れや揺れの気持ちよさからついウトウトとしてしまったことはありませんか? 他にも、車の運転中に他のことを考えていても体が無意識にちゃんとハンドル操作をしていたり、食事中にテレビや雑談の内容に夢中だったにも関わらずいつの間にかきれいに食べ終えていたりすることもあると思います。実はこれも一種の催眠状態なのです。
そう考えると、日常生活の中で私たちが潜在意識を呼び起こす機会は、案外多いのかもしれませんね。
集中力が増している時は、顕在意識と潜在意識のバランスが良い時
勉強や仕事、家事などをする時、気力が充実して集中して作業に当たることのできる日ってありますよね。そうかと思えば、やらなくてはいけないことが待っているのに、どうしてもやる気がわいてこない……という日もあります。
前者の場合は、顕在意識と潜在意識のバランスが良く、協力して物事に当たっている状態で、逆に後者の場合は、顕在意識は「やらなくちゃ」と思っているのに、潜在意識がそっぽを向いてしまっている状態なのです。案外、本音の部分で「こんなことやらなくてもいいよ」と思っているのかもしれませんね。
ここで思い出してみてほしいのですが、後者のような状態の時、やりたくないという気持ちに打ち勝って理性を優先させることのできたケースはどのぐらいあるでしょうか? どうしてもやらなくてはいけないことなら仕方なく手をつけるけれど、自宅の部屋の片づけなど、別にさぼってしまってもかまわないことなら、やらずに済ませてしまうことのほうが多かったのではないでしょうか?
これは、先程も申し上げたように、顕在意識よりも潜在意識の占める割合のほうが多いからで、人が生きていくために重要なことは
① 本能(食欲・睡眠欲・性欲・排泄欲)
② 潜在意識(身体感覚、感情)
③ 顕在意識
という順番で書き込まれているからなのですね。ある意味、仕方のないことです。
ところが、どちらの場合も自分自身であるはずなのに「きちんとしなくては」という気持ちが強すぎて、日ごろから無理やり潜在意識を抑え込んで顕在意識を優位に立たせようとしてしまう人がいます。すると、そこには当然かなりの無理が生じるわけですから、心も体もくたくたに疲れてしまうのです。
ヒプノセラピーでは、特別な訓練を積んだ潜在意識を扱うプロフェッショナルが、あなたの中に隠れている本当の感情を引き出すお手伝いをします。無理がたたって心に風邪を引いてしまう前に、ぜひ一度セラピーを受けてみてください。